尿路結石の治療はこの10年で大きく変わりました。今は、ほとんど手術でもお腹を切りません
もともと結石は腎臓で作られます。腎臓にある状態を腎結石と言います
治療 小さな結石は無治療。(自然に落ちてくるのを待ちます)
大きな結石は、手術となります。
現在はESWL(体外衝撃波結石砕石術)が行われることが多いです。
他に、PNL(経皮的腎砕石術)も行われます。
(現在は、お腹を切るのは極まれにしかありません)
腎臓で出来た石が尿管につまると、ひどい痛みを起こします。
この状態を尿管結石と言います
長期間、結石がつまり、尿が生成出来ないと腎臓がダメージを受けます
したがってこの状態が一番、治療を要します。
治療 小さなものは内服治療。自然排石を待ちます。(5〜7mm程度は可能性あり)
大きなものや排石しないものは手術となリます
痛みがあまり続くのなら石が小さくても手術をしてもよいでしょう
ESWL(体外衝撃波結石砕石術)
TUL(経尿道的尿管結石砕石術)
超音波破砕
レーザー破砕(当院で導入済み)
リトクラスト(当院で導入済み)
膀胱内にたまった結石を言います。(腎臓から落ちてきてたまったものも含む)
残尿のある人(神経性膀胱)、膀胱に管(バルーン)の入っている人に多い
治療 大きさに関係無く内視鏡が入れば内視鏡的手術(外来で出来るものも多い)
経尿道的膀胱結石摘除術
超音波破砕
リトクラスト(当院で導入済み)
尿管結石の治療例(レーザー破砕)
注意・・・尿路結石を診断されその後痛みが無ないため、放置している方は、要注意です。
痛みが無くても尿の流れが悪く腎臓をダメにしてしまうことがあります。
定期的な診察を受け、泌尿器科の専門に診てもらってください。
結石の予防
水分の摂取を多くする(2L/dayを目指す)
油分をとらない(シュウ酸の吸収をよくします)
この2点を守ってください
現在、当院では尿管結石、膀胱結石を中心に治療しています。
尿管結石で3〜5日の入院、膀胱結石では外来治療か、2〜3日(麻酔が必要なとき)の入院で処置しています。
どちらも、約1時間以内の手術時間で終わります。
(尿管結石は平均20分、膀胱結石は平均10数分です:当院平均)
特に、尿管結石で、ただ入院して点滴で結石を流そうとする病院が多いのですが、
いつ落ちるかわからないのを待つよも、手術を検討してみてはいかがですか。 |